亡くなった父の焼物を取りにデイサービスに行ったら泣きそうになった

父がなくなって一ヶ月以上が経ちました。

生前通っていたデイサービスで陶芸教室があったそうで、焼き上がった作品があるんですけどどうしましょうかって話になりましてね。来ていただくのもアレなんで、都合のいいときに行きますーってなってたんです。んで今日行ってきた。料金の支払いも兼ねてね。銀行振込でも良いらしいんだけど、ほら手数料とかかかるし。

介護施設についたのは夕方ちょい前ぐらい。ここは土曜日もデイサービスをやっていて、ちょうど今日のレッスン(なんていうんだこれ)が終わったところで送迎ラッシュの真っ只中のようす。なんか変なタイミングで来ちゃったな。

受付で名前を告げたら、思っていたよりスムースに事が進んで。ふせんが貼られた小さな紙袋に入った「作品」を手渡されました。担当のケアマネさんをわざわざ呼んできてくれたりもしてね。

ご挨拶をしているうちに「歩く練習はここの廊下で手すりにつかまってやってたんですよー」とか「カラオケでの十八番は流川の歌でねー」なんて、在りし日の父の様子をしみじみと語ってくれたんですよ。

……だめ、そういうの涙腺に来るからやめてください。父が死んでから特にまとまって泣いたりはしてないんだけど、今日は本当に危なかった。人前で大泣きするかと思いましたわ…。

いやまあ流川というのは広島の歓楽街の名前なんですけど、現役世代はそういうところに入り浸っていたんだろうなあと思うと、家族としてはストレートにほっこりエピソードというわけではなく複雑な心境だったんですが。

それはそれとして、これ以上話していると本当に涙がこぼれそうになってきたから潤んだ目で挨拶をして退散。ここの人たちには本当に良くしていただきました。送迎のときも嫌な顔ひとつせずにさ、仕事とはいえそうそうできることじゃないですよ。介護に従事している方は本当に尊敬します。私にはとてもできない。

まあ最初は「えーなんで私が行かないといけないの…なんか嫌すぎるんだけど」なんて思ってたんだけど、今日行ってきてよかった。なんというか、自分の中で心の整理がついたような気がします。

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